リベラルネット戦略宣言 - リベラルネット戦略について簡単に解説するまとめ記事
リベラルネット戦略とは?
一言で言えば、インターネットに積極的にコンテンツを投稿・拡散することによって、リベラルの普遍的な価値観である自由主義、平和主義、平等主義を普及させ、かつネトウヨのデマやヘイトに対抗するための運動のこと、特にブログや動画を活用して、政治に関心のないノンポリ層に広くリーチさせていくことを目指す。
インターネットの普及と保守反動とその対抗策
トランプ政権や安倍政権の台頭が表すように、現代は反動保守の時代である。アメリカではオルタナ右翼、日本ではネット右翼によるインターネットを利用した組織的なデマ拡散やリベラル派への攻撃によって、リベラリズムが窮地に陥っている。
インターネットの活用に積極的だった保守派に対して、リベラル派はテレビや新聞などのオールドメディアで優勢だったためにインターネットへの進出が遅れていた。そのため、インターネットが普及し、人々の情報収集の手段がネットにますますシフトするにつれて、リベラルの影響力は弱まっていった。その結論が反動保守という現象である。
リベラルネット戦略は、ネトウヨのデマに対抗しつつ、リベラルの価値観を含んだコンテンツを拡散することが目的である。つまり、「リベラルコンテンツ」を拡散することで、リベラル派への誤解を払拭し、リベラリズムへの理解を広める戦略である。特に政治に関心の少ない層にリーチすることを目指す。
リベラルネット戦略の4つの軸
- リベラルサイト運営
- リベラル動画
- リベラルツイート
- リベラル編集活動
リベラルサイト運営
リベラル派が積極的にブログを公開し、自身の価値観を広めることでリベラルの価値観の普及とネトウヨによるデマに対抗する。 特にリベラルインフルエンサーが自身の言論を展開するリベラルブロガーと娯楽要素の強いリベラルまとめブログの2つの手法が考えられる
リベラルブロガー
特定の時事問題に対してリベラルの立場から言論を展開するブログを運営する。
重要な視点はSEOであり、Google検索を経由して多くの人にリベラルの考えを伝えることを目指す。 例えば、「改憲」と検索したときに、検索上位に自民党の改憲案の危険性について指摘したブログがヒットすることを狙う。
現状政治系・歴史系のキーワードの多くでは産経新聞などのネトウヨ系の記事が検索上位に出ることが多く、その内容の多くはデマを含み、右に偏っているため問題がある。これに対してリベラルはさまざまな話題について積極的に記事を執筆して検索上位を狙う。
また、同時にリベラルブログ内ではリベラル本のアフィリエイトリンクを貼り、ブログの収益化も目指すべきである。
リベラルブログを開設するプラットフォームととしてはSEOに強い「はてなブログ」「Medium」「Note」などのプラットフォームを活用したり、WordPressを使用することが考えられる。
特にNoteは文章そのものに値段をつけて販売することもできるため有料販売のできる価値のある情報をお持ちの方は活用を検討すべきである。
長い文章を書くことが得意な方はこの形で協力していただればありがたい。
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リベラルブロガー向けのプラットフォーム
すでにリベラルブロガーとして活躍していただいている方の紹介もここで行う。リベラルブログを始める参考にしていただきたい。
リベラルまとめブログ
5chまとめやTwitterまとめブログをリベラルが運営する。
例えば、アニメやゲームといった娯楽を扱ったコンテンツを中心に扱うが、その中にリベラルのミームを混ぜ込むまとめサイトを運営する。
ジブリのアニメや「この世界の片隅に」のような反戦をテーマにした作品を使うなどの戦略が考えられる。
例としてアニメブログを挙げたが、テーマは運営者の好きなコンテンツであれば何であっても構わない。それこそ釣りやキャンプといったアウトドアやその他のおもしろネタでもなんでも構わない。
現状まとめブログの大半はネトウヨが運営しており、政治に無関心な層がネトウヨに感染する温床になっている。
特に「オレ的ゲーム速報@刃」「はちま寄稿」「ハムスター速報」「痛いニュース」「netgeek」などが危険で、娯楽記事の中にこっそりとネトウヨ記事が混入されており、まるでサブリミナルのようである。
「オレ的ゲーム速報@刃」や「はちま寄稿」はゲームやアニメの話題を、「ハムスター速報」や「痛いニュース」はおもしろネタを扱い、「netgeek」は動物記事などで釣ってネトウヨのミームを拡散している。
リベラル派は同じような戦略でリベラルの価値観を拡散し、同時にネトウヨのデマ潰しを行うべきである。
5chまとめブログで一般的なのは「ライブドアブログ」で現状「ハンJ速報」や「ネット右翼の研究」などのリベラルまとめブログがすでに開設されている。
「ライブドアブログ」のほかにはWordPressを使用した運営が考えられる。
まとめブログは運営に成功すれば多額の広告収入が期待できる。
例えば「オレ的ゲーム速報@刃」は月に700万円の広告収入があるとされる。
リベラルまとめサイトのポイント
リベラル動画
リベラルの価値観を動画でわかりやすく伝えることを目指す
YouTubeではすでにKAZUYAやDHCテレビなどのネトウヨチャンネルが数十万のチャンネル登録者数を獲得しており、この分野では後塵を拝している。これらのネトウヨ番組では毎回リベラル派へのデマ攻撃が展開されており、歴史や政治の知識の欠ける若年層への悪影響が懸念される。
特に政治とは関係ない動画を視聴していても、「あなたへのおすすめ」機能によってネトウヨ動画が表示されることがあり、ノンポリ層のネトウヨ感染の温床になっている。リベラル派はこの問題に直ちに取り組むべきである。
リベラル動画のスタイルとしては「リベラルYouTuber」と「リベラルVTuber」「リベラル情報番組」の3つの形態が考えられる。
リベラルYouTuber
いわばKAZUYAのリベラル版を目指す。
すでに実名顔出しでリベラル派として活動している人に向いている。
特にリベラルのインフルエンサーとしてすでに活躍していただいている方は、ぜひYouTubeのチャンネルを開設すべきである。
多額の広告収入が期待できるので、活動資金を得るのに役に立つだろう。
この記事を見ている方の知り合いにリベラルの有名人がいる場合はぜひYouTubeを始めることを提案してほしい。
リベラルVTuber
バーチャルYouTuberを使用してリベラルコンテンツを作成
詳しくはこちらを参考に
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- メディア: ムック
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リベラル情報番組
顔出しもしたくないし、VTuberを作るのも難しいという方はこちらが推奨する。
要はよくバカにされる文字ばかり出てくるネトウヨの下品な紙芝居動画の似たようなものを作れば良い。
時事問題についてリベラルの立場からの意見を紙芝居のような動画にして投稿する
単純なので大量生産が可能であるが、差別化が難しくチャンネル登録者が増えにくい欠点がある。
広告単価も低いとされる。
リベラル動画の作り方
動画は適当に作ったものを無編集で投稿してもダメでしっかりと編集してから公開する必要がある。
動画作成のためのソフトを紹介する。Windowsであれば、AviUtlが無料で高性能であるため推奨
より高品質な動画を作成する場合は有料であるがAdobe Premiere Proが推奨できる。こちらはWindows・Macの両方で使うことができる。
Windows
- AviUtl -(無料)
- Adobe Premiere Pro -(有料)
Mac
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チャンネル登録・動画視聴の必要性
リベラルのYouTube活動を支援する最も簡単で効果的な方法はチャンネル登録を行い、動画を毎回視聴することである。
YouTubeではチャンネル登録者数は人気の指標であると同時に、チャンネル収益化の条件にもなっている。
特に中長期的にリベラルYouTuberが活動を続けるにはチャンネル収益化を成功させ、十分な広告収入を得ることが必要不可欠である。
リベラルツイート
ハッシュタグを利用した、一斉ツイートなどの戦略、特にマスコミが忖度して報道しないようなスキャンダルを拡散するのに有効である。
並行して行いたいのはネトウヨのデマツイートのファクトチェックで、積極的にデマ潰しを行うべきである。
リベラル編集活動
wikiなどでのネトウヨデマ潰しやリベラルまとめの作成を行う。
- NaverまとめやTogetterなどで積極的にリベラルまとめを作る
- Wikipediaやニコニコ大百科で記事を作成、また既存の記事にネトウヨのデマが書かれていないかをファクトチェックし、必要ならば修正する。
リベラルネット戦略と物理的なリベラル活動との連携
デモなどのリアルのリベラル活動は今のままでも効果的であるものの、リベラルネット戦略と組み合わせるとより効果的である。
特にデモを撮影してYouTubeに投稿する。デモの様子などをブログ記事としてまとめるなどの連携方法が考えられる。
政治に関心のない視聴者も楽しめるようなコンテンツであることが好ましい。
リベラルコンテンツのネットワーク形成
従来のリベラルのネット上での活動の問題では互いに孤立して活動していたことがある。 そこで、視聴者がクリック1つで別のサイトに移動できるように、リベラルコンテンツ同士をリンクで繋ぐのである。
例えば、直接リンクを貼るほか、相互RSSを使って、ほかのリベラルコンテンツの最新情報を別のサイトから直接取得できるようにするなどが考えられる。
このような方法についても解説を行う予定である。
ほかには積極的にTwitterやFacebookなどでリベラルコンテンツのシェア・拡散を行うことも重要である。
ネトウヨ・極左によるリベラルネット戦略への妨害に注意せよ
リベラルネット戦略に対して早速ネトウヨが注目したようだ。
また、中核派などの極左による扇動・分断工作にも警戒する必要がある。
中核派はリベラルを装い一般人の中に潜入し、運動を過激化し、暴走・自壊させることを狙う極めて危険な勢力である。
中核派のメンバーにリベラルネット戦略を妨害されないよう特に注意が必要である。
リベラルネット戦略のビジネス化
継続的な活動のためにはリベラルネット活動から収益を得ることが必要不可欠である。コンテンツの作成には想像以上の手間と時間がかかるため、金銭的な報酬がないと活動が困難になることが予想される。今まで多くのリベラルブロガーが現れては消えていった。これは収益化のノウハウが不足しており、コストに見合う収益が得らなかったためだったと考えている。
このために当サイトでは、広告収入によるブログやYouTubeの収益化のアドバイスも行う予定である。
将来的には専業リベラルブロガー、専業リベラルYouTuberの確立も目指す。
リベラルネット戦略に賛同する声
若者の現政権支持の入り口はまとめサイトやYouTubeなどの動画だという。ならば今の政治の異常さや問題点を伝える動画が多くなればそれも関心の入り口として十分に機能すると思う。動画の持つ分かりやすさと伝搬性はもっと重視すべきと感じる。小説の読み上げも興味深い試み。 https://t.co/JMCZEg7YEy
— 中林 香 (@kaokou11) 2018年8月19日
メディアが報じなければ、私たちがメディアになればいいと思います。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月20日
詳しくは #リベラルネット戦略 をご参照ください。 https://t.co/lvScoVXGSn
あとがき
この記事を書いている途中にこんな思考実験をして見た。
もし1930年代のドイツに生まれていたとしたら、その後にこの国に起こる悲劇を防ぐことができたのだろうか?
今の日本の状況は1930年代のドイツにとても似ていると思う。
長引く経済不況と国民の不満を餌に増長する極右勢力である。
当時のドイツの極右勢力はもちろんナチスであるが、そのナチスの台頭を支えたのはマスメディアを活用したプロパガンダ戦略の役割が大きい
ナチスの宣伝部長・ヨーゼフ=ゲッベルスの発行する広報誌『デア・アングリフ』や『フェルキッシャー・ベオバハター』がその代表的なものである。
これらのプロパガンダは反共とユダヤ人に対する差別が特徴であり、当時のドイツ国民を扇動する役割を果たしたのである。
現代の日本における『デア・アングリフ』や『フェルキッシャー・ベオバハター』にあたるものは何であろうか?
デマを拡散し、ヘイトを扇動するまとめサイトやYouTubeに蔓延するネトウヨ動画がそれではないだろうか?
もちろんヘイトの対象がユダヤ人ではなく、在日外国人やアイヌ、沖縄であるという違いはあるにせよである。
我々リベラルは現代日本版の『デア・アングリフ』・『フェルキッシャー・ベオバハター』に対抗しなければならない!
私はその手段がリベラルネット戦略であるべきと考える。
そして1930年代から1940年代にかけて、ドイツと日本で起きた悲劇が再び発生することを防ぐために、全力を尽くすべきである!
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