私はこうしてネトウヨになった。元ネトウヨが語るネトウヨ発症のきっかけの体験談とその反省
まとめサイトがきっかけでネトウヨになってしまった人の体験談が話題に
当ブログでは近年のネット右翼の増加の背景には、まとめサイトの役割が大きいと度々主張してきました。
この度、かつてネトウヨだったという方の証言を得ることができましたので紹介します。
鬱をきっかけにまとめサイトの巡回を始める
リベラルネット戦略にも協力していただいている緒凡(勉強中) (@syobonnu2) さんの証言です。
(@syobonnu2) さんがかつてネトウヨになったきっかけは、会社で鬱になったことをきっかけにまとめサイトを巡回するようになったことでした。
最初はネトウヨではなく、ブラック企業告発系のまとめを中心に見ているだけだったそうですが、偶然ネトウヨ系のまとめサイトのリンクを踏んでしまったことをキッカケにネトウヨを発症されたそうです。
まとめサイトは相互RSSやアンテナサイトという仕組みによって生活系やおもしろ系の一見健全なまとめから、数ステップのリンクをたどるだけで簡単に極右のネトウヨサイトに移動できてしまいます。
これによって、もともと政治にあまり関心のない人が極右思想に感化されたりする現象が起きています。特に精神を病んでいて情報の真偽を判断する能力の低下している方が洗脳されやすいのでしょう。
自分の観察範囲では重症のネトウヨには鬱などの精神疾患の発症歴を持っている人が多いと思います。それは休職などで自宅で暇を持て余している間にやることがないので、まとめサイトを巡回するなどの習慣が生じて、結果としてネトウヨサイトにハマってしまうことや、認知能力の低下によってネトウヨのデマを見抜くことができなくなるなどの背景があると考えています。
どちらにせよ、まとめサイトで本当に困っている人をターゲットに罠を張っている極右やビジネス右翼、宗教右翼は到底許すことはできません。
元ネトウヨとして
— 緒凡(勉強中) (@syobonnu2) 2018年9月3日
自分がネトウヨサイトにハマッたきっかけが
会社で鬱に→ブラック企業告発系のまとめを読むためにまとめサイトに入り浸る→たまたま保守系まとめへのリンクを踏む→ネトウヨ発症
だったので
ビジネス右翼を叩く記事なり動画なりがもっと出てもいいかなとか思う#リベラルネット戦略
生活系のまとめサイトからも保守系まとめサイトへ飛べるのがほんとに害悪。
— 緒凡(勉強中) (@syobonnu2) 2018年9月3日
まとめサイトで時間つぶす人間がそもそも病んでる事が多い。
当時の自分が左翼の人達を憎んでいた理由は
— 緒凡(勉強中) (@syobonnu2) 2018年9月3日
外国人の権利を主張するばかりで日本人のために権利を主張してくれる人が左翼にいなかったから。
一般の左翼の人が寄り添ってくれるとしても、左翼の政治家で日本人の権利を訴えてくれる人がいない。
ブラック労働に苦しむ自分を助けてくれなかった左翼への反発心を植え付けられる
リベラルネット戦略の文脈から興味深いのは、左翼=リベラルへの反発心や弱者へのヘイトが芽生えるきっかけについての証言です。
これは多くのネトウヨに共通する心理ではないでしょうか?
それで自分が庇って貰えなかったぶん、庇って貰えている弱者が憎い→
— 緒凡(勉強中) (@syobonnu2) 2018年9月3日
左翼の庇っている弱者を攻撃する右翼によって弱者の間に平等がもたらされた気がする→
右翼支持
みたいになった。
要するにネトウヨが守りたい平等は弱者同士の平等で
— 緒凡(勉強中) (@syobonnu2) 2018年9月3日
裕福層には強く抗議できない絶望感がある。
中には破滅願望や自殺願望を抱えた深刻な人もいると思う
そういう時にどうやって気持ちを落ち着かせるかというと
— 緒凡(勉強中) (@syobonnu2) 2018年9月3日
『日本という国ごと危ない』
と固く信じる事で、裕福層まで含めて危険である平等であると信じようとする。
自分は『平和な日本で落ちこぼれた』と信じなくないので、
— 緒凡(勉強中) (@syobonnu2) 2018年9月3日
『侵略されかかっている危険な国で陥れられた』のだ
と信じたい。
今狂ったみたいになっているネトウヨの人達は目を覚ましたら貧困だとか未来への不安とかに独りで向き合わないといけない人が多いと思う。
— 緒凡(勉強中) (@syobonnu2) 2018年9月4日
しかも厄介な事に権利を求める事が悪い事だと思い込んでいる人がいる。
弱者のルサンチマンを食い物にする極右とビジネス右翼の存在
ネトウヨはただのバカではなくて
— 緒凡(勉強中) (@syobonnu2) 2018年9月3日
本当に切実に追い詰められている人がいる。
そういう人がフラッと現実逃避をするために、まとめサイトの記事を読み、そこからまた保守系サイトへのリンクを踏んでしまう
まあ頭おかしいと思われても仕方ない
— 緒凡(勉強中) (@syobonnu2) 2018年9月3日
そもそも鬱が出発点になってる
話の通じないネトウヨの人を見かけたら少し思い出してほしい
論破しなくていいので彼らのネトウヨ理論を彼らの現実の家族や友人、職場の人に広める様に勧めて欲しい
運がよければ彼らを彼らの周囲の人が救ってくれる
意外とRTされているので恥かきついでに…
— 緒凡(勉強中) (@syobonnu2) 2018年9月3日
自分がそうだってだけで他のネトウヨの人までそうだとは思わないけれど
私は社会に対する絶望感から破滅願望を抱き
それが過去の戦争の英霊、愛国心賛美に繋がった。
理解しにくいと思うけれど、先行きの不安な未来に死に場所を見いだす事で
不思議な安心感が得られた。
— 緒凡(勉強中) (@syobonnu2) 2018年9月3日
少なくとも惨めに野垂れ死ぬ妄想から一時的に解放された。
国に見放されて死ぬのではなく、国のために死ぬんだと信じていた
だからそういう気持ちを利用するビジネス右翼は嫌いだし
まともな保守の方には本当に迷惑をかけた
左翼の人達にも
本当に申し訳ありませんでした。
— 緒凡(勉強中) (@syobonnu2) 2018年9月3日
ここから改めて勉強していきたいです。
マジョリティの姿をした隠れマイノリティの救済がネトウヨ増加に歯止めをかける
結局、マルクス主義が退潮する中で、階級闘争のアンチテーゼとしてリベラル・左派はマイノリティのアイデンティティ問題に目を向けるようになった。それは、中流階級が大多数を占めていた90年代半ばまでは、そこそこ説得力があった。 https://t.co/3KAZCCd7vK
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年9月4日
98年以降、日本では文字通りの意味での経済的搾取が進行していった。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年9月4日
リストラの進行、年間30兆円近くに及ぶサービス残業被害、ブラック企業の台頭、膨大な失業者を背景にした非正規雇用と派遣業、正規雇用の長時間労働化。
マルクスが資本論で糾弾した19世紀イギリスが、現代日本で再現された。
残念ながら、リベラル市民の中でも野党議員の中でも、日本に住まう人が総体として巻き込まれた経済的な惨状に関心をもつ人は、かなり少数だった。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年9月4日
そう言うと、「そうじゃない、リベラルは格差社会を問題にしてきたじゃないか」と言われる。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年9月4日
だけどね、「一部の非正規雇用が社会から脱落する」という「格差社会論」の枠組そのものが、この社会の経済的惨状からかなりズレてるし、そのイデオロギー自体が正社員を一層の搾取に駆り立てたものだよ。
そう言うと、「そうじゃない、リベラルは格差社会を問題にしてきたじゃないか」と言われる。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年9月4日
だけどね、「一部の非正規雇用が社会から脱落する」という「格差社会論」の枠組そのものが、この社会の経済的惨状からかなりズレてるし、そのイデオロギー自体が正社員を一層の搾取に駆り立てたものだよ。
なぜリベラルが、日本の労働者の惨状に関心を向けなかったのか。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年9月4日
教養としてのマルクスの影響力が低下した中で、人文社会系の研究者や、それに追随する人たちが、搾取問題を認識する理論を持っていなかったということもある。
さらに言えば、サービス残業やブラック企業の蔓延に関しては公式統計も存在しないため、一般の現役労働者と繋がりがない人たち、たとえば中堅研究者や団塊世代以上のリベラル市民が、単純に現実を知る機会がなかったということもある。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年9月4日
あらゆる層の人、特に見捨てられた感じになっている中年とかに
— 緒凡(勉強中) (@syobonnu2) 2018年9月4日
『あなた達も見捨ててませんよ助けますよ』っていうアピールをする必要ある気がする
追記
憲法の改憲案を見ました。
— 緒凡(勉強中) (@syobonnu2) 2018年8月5日
私は日本が好きです。日本の伝統が好きです。天皇陛下を尊敬しています
でも国民主権を奪い、個人を大多数の中の一人とし、
日本の伝統や秩序を守るための国民の犠牲はやむを得ないと言うような新しい憲法は間違っていると思います。
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なぜリベラルは若者の支持を集められずネット上での争いに負けてきたのか?考察と打開策を探る
なぜリベラルはネット上で支持を集めることができなかったのか?
結論から言えば、リベラルがネットでの情報発信を怠り、ネトウヨのデマ拡散に対抗することができなかったからです。 特に若い世代はネットの接触時間が長く、まとめサイトやYouTubeで拡散されるネトウヨ情報に接触する機会もそれだけ多いのです。
ネット上でのリベラル派の活動はTwitterやFacebookが中心で、まとめサイトやYouTubeの動画などのストック型の情報発信が不足していました。
さりげなくGoogle検索やYouTubeで政治や社会についての情報を調べると検索上位に産経新聞や保守速報などのネトウヨ情報が表示されるため、これを鵜呑みにしてしまうことが多かったのでしょう。
まとめサイトについて知らない方向けに解説をすると、まとめサイトとは、ネットの巨大掲示板サイト5ちゃんねるの情報をスレッドごとに整理して記事にまとめるブログのことです。
有名なサイトには
- オレ的ゲーム速報@刃
- はちま起稿
- ハムスター速報
- 痛いニュース
- 保守速報
などが挙げられます。
まとめサイトの特徴として、管理人の多くがネトウヨで、記事もネトウヨ寄りの論調でまとめられることが多いことです。
驚くべきことに、現在の5chのマジョリティはそれほど保守寄りではなく、むしろ政権批判の声が主流なほどですが、まとめサイトではあたかも政権支持の声が多数であるかのような記事に加工されます。
まとめサイトには相互RSSという仕組みが導入されており、複数のまとめサイトを効率的に巡回することができます。
多くの記事をリスト形式でチェックすることができるため、まとめサイトを見るだけで暇つぶしができてしまいます。
まとめサイトと同様に重要なのはアンテナサイトの存在です。アンテナサイトはまとめサイトの新着記事を横断的に読むことができて便利なので普及しましたが、このアンテナサイトに野党叩きのデマ記事が紛れ込むことでネトウヨ情報が拡散してきた背景があります。
まとめサイトを見るのは基本的に無料です。ゲームやアニメなどの面白い話題を中心に扱い、スマートフォンを使って気軽に見ることができるので、暇つぶしにまとめサイトを見る習慣のある若者が多いです。毎日の通勤通学中の電車やバスの車内でまとめサイトを見る人もよく見かけます。
リベラルが問題視すべきなのは、このまとめサイトで立憲民主党のようなリベラル政党のデマが頻繁に拡散されることです。
まとめサイトはアニメやゲームなど娯楽中心の内容ですが、記事のタイトルを眺めてみると一定割合で、野党・リベラル叩きの記事が混じっていることに気づくはずです。
このように「野党やリベラル勢力が中国や北朝鮮のスパイである」や「リベラルは傲慢なインテリで大衆を見下している」とかのデマがまとめサイト経由で拡散され、若者世代に浸透しています。
結果として、「反日勢力の手先である野党よりマシ」ということで若者の自民党支持率は上がり、リベラル政党の支持が皆無に近い状態になってしまったのです。
このまとめサイト群の運営には自民党やその関係者が直接関係しているのでは疑う声もあります。
自民党は初期の段階でインターネットを使用した広報活動に注目して、J-NSC(自民党ネットサポーターズクラブ)を組織するなどの積極的なネット広報活動に注力してきました。
自民党とまとめサイトの関係を直接示す証拠は見つかっていませんが、実際にまとめサイトを観察していると、驚くほど自民党と足並みが揃っていることに気づくはずです。
リベラルはこのようなまとめサイトの脅威にどのように対抗すべきなのでしょうか?
1つの答えは、リベラルが自ら積極的にまとめサイトの運営に関わることです。
ネトウヨのデマに対抗するには、ネトウヨ以上の情報発信力を獲得することが必要です。デマに対抗するためには、デマを流される前に真実を伝えることがもっとも効果的でしょう。事実認識がまっさらな状態にデマを植え付けるのは容易ですが、前提知識があると矛盾に気がついてしまうため、デマの拡散に歯止めをかけることができるため効果的です。
リベラルは政治・社会、経済問題に前向きに取り組んでおり、決して北朝鮮や中国の手先などではないことをインターネットを介してアピールすべきです。
インターネットでは、リベラルは在日外国人や女性など分かりやすい被差別属性を持った人たちの権利擁護ばかりに熱心で、マジョリティである日本人男性の権利問題がおろそかになっていたという認識が広まっています。失われた20年の中で、賃金は右肩下がりになり、非正規雇用の割合は増加し、ブラック労働が蔓延しました。このような社会状況の中で従来日本社会の中で強者とされてきたマジョリティの日本人男性も苦しんでいました。これに対してリベラルはブラック企業の問題を訴えるなどの一定の取り組みを行ってきましたが、十分ではないと考えられています。
これは自民党支持率が男性で非常に高いことやネトウヨの大半が中高年男性であることと関係があると見て差し支えないでしょう。これに対しては、ブラック企業や非正規雇用、低賃金などの労働問題や所得再分配政策を積極的にアピールすることで打開可能だと考えています。
この点に関しては別の記事で詳しく論じさせていただきます。
また、まとめサイトの運営が軌道に乗れば少なからぬ広告収入を得ることもできます。従来のリベラルの運動の問題点としてはビジネスの観点が欠如していたことです。一方のネトウヨ勢力はまとめサイトやYouTubeチャンネル、ネトウヨ本の出版を通じて着実に資金力を蓄えていきました。リベラルも同じ手段で対抗すべきです。
短期的な目標としてはリベラル向けの情報サイトとして収益化を実現すること、中長期的な目標としては一般層にリーチして、検索上位に表示されることを目指すべきです。
この記事は(@ishtarist)さんの一連のツイートを参考に書かせていただきました。
(@ishtarist)さんの一連のツイート集
安倍政権の長期政権化とネット戦略の奏功
安倍政権が長期継続してきた大きな要因として、自民党側のネット戦略の成功と、リベラル側の戦略失敗があります。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月24日
前回の衆院選、若い世代の自民党支持率が非常に上がってます。これは明らかに、まとめサイト、動画サイトによる若い世代のライトネトウヨ化が原因。#リベラルネット戦略 pic.twitter.com/Hrc4ZGnhCZ
それに対して、リベラル側はどのように戦略的失敗をしてきたのか。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月24日
僕自身の反省もこめて言いますが、TwitterやFB、MLでお互いに情報を流しあって互いに共感してただけ。
ネット戦略と言っても、バナーを作ったりハッシュタグを作ったりして内輪で盛り上がってたに過ぎない。#リベラルネット戦略
リベラルが狭い拠点で互いに慰めあってマスコミの報道偏向を嘆いている間に、向こう側にYoutubeやニコ動などの動画サイト、まとめサイト群という最重要拠点を占拠されたままにし、wikipediaに侵食する歴史修正・フェイクニュースも放置していた訳です。#リベラルネット戦略
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月24日
リベラルが狭い拠点で互いに慰めあってマスコミの報道偏向を嘆いている間に、向こう側にYoutubeやニコ動などの動画サイト、まとめサイト群という最重要拠点を占拠されたままにし、wikipediaに侵食する歴史修正・フェイクニュースも放置していた訳です。#リベラルネット戦略
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月24日
動画サイトなどのストック型の情報は、発信すればするほど蓄積されていく。相互にリンクも貼られやすいし、時間が経つにつれてアクセスも増え続ける。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月24日
それに対してTwitterなどのフロー型の情報は、そのときワーッと盛り上がるけど全然蓄積されないから、後から、外部から、アクセスされることがない。
ネトウヨのデマがまとめサイト経由で拡散されてきた
安倍政権がどうしてここまで支持率が高いのか、情報経路という側面から再検討してみたけど、やはりテレビや新聞などが首根っこを抑えられていることに加え、まとめサイトなどのネット戦略と、大量の嫌中嫌韓本が強固なネトウヨ層を創り出したことによる底上げ効果が大きいんだろうなあ。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月16日
大賛成です!
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月16日
あと、まとめサイトや、wikipediaの修正なんかも必要ですね。#リベラルネット戦略 https://t.co/2jqI0ZWP3B
昨日からヤケにネトウヨに絡まれると思ったら、まとめサイトにだいぶ転載されてるんだねー。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月9日
ネトウヨたちに自衛隊600人しか動いてなかったって宣伝してくれてご苦労さんwww
まとめサイトとか読んでればわかると思うけど、「安倍首相が他よりマシそう」ってのは野党が頼りないって意味じゃなくてさ。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年6月12日
「特定アジアが日本を貶め攻撃している状況で、それに対抗しようとしてるだけ安倍ちゃんの方が、特亜の手先である野党よりマシ」って意味やからな。
生易しい話ちゃうで。
まとめサイトがどれぐらい影響力が強いのか、ぜんぜんリベラルに知られていないのが本当に悔しい。ずっと自民党支持者が相対的に少なかった20代30代で、ここ数年完全に逆転現象が起きたのは、まとめサイトの影響が主要因ですよ。みんな通学時間とかにチラ見している。そしてネトウヨ的世界観が浸透
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年5月11日
ちょっとこのこの認識不足はリベラルとして非常にマズイので指摘しておきます。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年5月11日
いま、2ちゃんねるの影響力は、おそらく過去最大ですよ。というのは、2ちゃんねるを恣意的にまとめた各種まとめサイトが、20代を中心に猛威を振るっているからです。その中の一つが、首相も引用した保守速報です。 https://t.co/d8cyCdEgRu
いま森友学園問題に関して、2chの安倍批判はすごいですよ。逆にまとめサイトのお里が知れる。 https://t.co/m5eOdWApa8
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年3月2日
話が出れば出るほど、安倍晋三本人の積極的関与が極めて濃厚になってきているのに、何を見たらそんな話になるんだろう笑 あ、まとめサイトかwww https://t.co/YvxxBNHlnQ
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年2月28日
ちなみに、マスコミ以外のメディア戦略は麻生が絡んでる、と僕は見てる。主にネット・アニメ・ゲームなど、ドワンゴ=カドカワ系ね。で、まとめサイトのいくつかも、その戦略の一つだろう。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2016年7月15日
だとすると、保守速報を見てれば麻生サイドの意向はわかるはず。
ここ数年で若い人の自民党支持が急に伸びたのだとすると、これはスマートフォンの普及との相関関係が高いはずです。どういうイデオロギーが、どういうルートで流れて行ったのか、それを考えないといけない。たぶん重要なのは2ちゃんまとめサイトとニコ動。@harunosippo
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2016年7月6日
それは、まとめサイトの影響がいちばん大きいとは思う。 https://t.co/SrttdENgb7
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月16日
でも正直、質問があまりに雑いよね。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月16日
SNSの他にも、動画サイトやまとめサイトなどの影響も大きいし、そのどれが効いてるのかこれじゃわからない。本当にSNSのせいなのかどうか。 https://t.co/txFkPKYrFz
特にまとめサイトの影響は絶大ですね。 https://t.co/SsysIx4TdG
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年10月22日
逆にいえば、若者向けのスマホユーザーに特化した情報戦略を、野党やリベラルだけが等閑視してきたわけですよ。それがこの体たらく。いまだにまともなリベラル系まとめサイトって、ほとんどないし。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年5月11日
野党がどのように法案に反対し批判しても、「反対のために反対している」という解釈がメディアやまとめサイトで流布される。そうすれば、なぜかその政策の中身を問わず、国民に容認されるという理不尽な状況が続いている。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2016年12月4日
まとめサイトにやら個人ブログに乗っかったと片山さつきが批判されてるけど、それはちょっと違う。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2016年8月21日
のいほい氏が暴露するように、ブログを書いたKAZUYAってのは日本会議お抱えだ。また保守速報その他のまとめサイトのいくつかはおそらく自民党が間接的に運営してる。炎上もネトサポの所業だ。
ニュースや情報収集というより、まとめサイトとかでいろいろ面白い記事を読んでるうちに、ぜんっぜん関係ない記事からも「民主党はダメだった」とか「中国怖い」とかいうイデオロギーが、会話形式で自然に刷り込まれてしまうのよ。 https://t.co/SbTOsQPVPn
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2016年7月6日
安倍の「店頭」発言に対する批判について、ネトウヨ民たちは「熊本の被災者がワガママにも政府にたかっている」と罵倒している。嘘だと思うならネトウヨ系まとめサイトとか見ればいい。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2016年4月18日
たぶん政権側も、被災者に対してそういう認識なのだろう。国民のくせに偉そうに政府に文句ばかりつけやがってと。
これなあ、ごく単純に、自民党のネットサポーターズが2ちゃんねるとまとめサイトを主戦場にしてるので、出入りしてる人が感化されやすいというのが一番大きい気がする。 https://t.co/qIUzTrLYXU
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2016年6月15日
昨日も中の人と話したし、去年も勉強会的な場で別の中の人に話しましたけど、コミンテルン陰謀論とか全然わかってないですよ。ぶったまげてました。 https://t.co/8lEFYYEcpk
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月17日
ネトウヨあるいは「中立」と思われる人から、「そんな認識だからパヨクは」みたいなリプライがたくさん来る。どういう意味なのかよく聞いてないけど、前に同じことを言われた人は、「民主党時代がひどかった」とか言われた。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月25日
どうひどかったのか訊いたら、菅直人のせいで原発が爆発したと言われたw
日本共産党は、世間のイメージと自分たちのPRの仕方と実態が全部めちゃめちゃにズレてる。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年10月25日
世間・・・ 反日暴力革命政党、中国共産党の手先。
自己PR・・・戦争反対、憲法9条を守れ
実態・・・経済政策にめちゃ強い民主主義保守政党、中国共産党と敵対してきた。意外と国粋主義的。
一番大切なのは、日本共産党は中国共産党の手先であるという、あまり語られないだけに根深く信じられているデマですね。 https://t.co/MOvlX9lecX
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月23日
日本共産党は、世間一般に、特に若い世代に「反日暴力革命政党」「中国共産党の手先」だと思われてることを知っておいたほうがいい。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年10月25日
馬鹿げた話でしょ?ほんと馬鹿げてると思うよ。まったく事実に反している。でも、そう思われてるということを知らないと、対策のしようすらない。
あー、某都知事候補がこんな感じだったけど、日本共産党は中国共産党の出先で日本を転覆しようとしているという世界観が蔓延してるのよなあ。 https://t.co/zxkG3gMdvQ
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月16日
確かにさ、民主党政権時にひどい政策あったよ。消費税増税とか、金融円滑化法とか。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月25日
しかし、原発爆発は完全なデマw そういうデタラメなこじつけがすごい多くて、民主党はひどい、あるいは反日だという認識が作られている。
その妄想がどういう情報ネットワークで構築されたかを問題にしてる訳ですよw
ネトウヨの妄想→民主党政権時より日本は回復
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年6月18日
現実→実質賃金5年連続マイナス#今こそ安倍政権の悪行を思い出そう https://t.co/sHz1AntIwT https://t.co/uw6kzCJL89
いま政権支持層からも、安倍の移民政策に対する疑念・反対の声が多数聞こえてくる。その一方で、なぜリベラルが反対しないのか訝しむ声もある。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月9日
で、「リベラルが移民政策に反対しないのは、彼らが特定アジアに日本を乗っ取らせたいからだ」という陰謀論が撒き散らされている。
どっちもどっち論に引き込まれないためには?
まず根本的に、日本人は社会問題を構造的に考えるのが非常に苦手。問題が発生すれば、「ルールを破る誰かのせいだ」と考える。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月3日
日本経済が衰退するとき、「社会の脚を引っ張る人間のせいで俺たちが苦労している」という被害者思考に誘導される素地があったのでは。
だから日本ではイジメが横行するし、冷笑系無党派層が幅を効かせる。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月3日
イジメは「空気を読まない子にも責任がある」。冷笑系は「ネトウヨもやりすぎだけど、パヨクもちょっとね。どっちもどっち」。
他人と同じであれば、何も問題は起きないし責任を取らされることはないという誤った信念で行動する。
脱ネトウヨ体験読んでたけど、より根深いのは「どっちもどっち論」だと感じる。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月7日
これは、ネトウヨやサヨクに対する何かしらの判断が前提にあるのだろうか。
それとも、単に主体的に行動することによる<共同体>からのレッテル貼りを回避したいというメンタリティだろうか。
そのあたりの情報に触れていたらわかります。彼らの世界観では、日本は中国や韓国、コミンテルンら反日勢力に脅かされていて、サヨクや野党やマスコミはその手先として日本を支配している。安倍ちゃんだけが、彼らから日本を取り戻そうとしている」と信じてます。マジで。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年11月7日
ごく単純に言って、ここ数年は、「サヨク」とレッテルを貼られるリスクの方が高かった印象はある。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月7日
ちょっと違うけど、クラスの中にイジメる側とイジメられる側がいて、イジメられる側につく人が少ないのと、構造的には同型の問題かもしれない。
ああそうか、人がネトウヨになるのは、今度は自分が排除する側に回りたいからか。無条件で所属できる集団=日本人に。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年10月21日
その背後には、おそらく排除されてきた過去、排除を怖れてきた経験がある。イジメられるのが怖いからイジメに走るように。
政権周辺とか、日本は「和を尊ぶ社会だ」と言うけど、それは事実と違うよ。他者に排除されることを恐れて、表面上自らも他人も互いに同質化しようとする社会だよ。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月12日
マイノリティ擁護を重視するあまりに一般市民の問題を無視してきた
ともあれ、マイノリティのアイデンティティ問題にのみ関心を向け、もっと広範で深刻な人権問題に気づかなかったリベラルを、日本国民が支持するはずがない。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月17日
リベラルが人権を忘れて多様性パラダイムに乗っかることで、みずからをマイノリティの立場に追いやり、安倍政権の台頭を許した。
日本に広く浸透し、毎年数万人の生命を奪う労働問題には目もくれず、在日外国人や沖縄、性的マイノリティの権利だけを主張するリベラルは、自分たちに敵対する勢力だ。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月17日
そう誤解されてもやむを得ない状況を、リベラル自身が作ってきた。
それはリベラルが人権という価値観を捨てた必然的帰結だろう。
多様性とかマイノリティとかいう概念には扱えない人権問題の方が多いの。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月16日
慰安婦問題を含めた性暴力もそう、ブラック企業問題もそう。外国人技能実習制度のような外国人労働者問題も。
個人の意思に反して拘束されたり、賃金が違法に払われず困窮するのは、価値観以前の、より深刻な問題だから。
どうやらリベラルクラスタのうちの一定の人が、しかも相当に影響力を持っているインテリ層が、マイノリティによるマジョリティに対する攻撃は定義上差別ではありえないと考えているらしいけど。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月23日
そう考えている限り、本質的な差別のいくつかには気がつけない。たとえば、自分たちの中の大衆差別など。
なぜリベラルの多くは、00年代に加速的に浸透する経済のブラック化に関心を向けなかったのか?
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月17日
僕は単に、マジョリティ/マイノリティ、同質性/多様性というリベラルのパラダイムが、現実社会を説明し、現実に起こっている社会問題を認識するためには、全く役に立たなかっただけだと思う。
リベラルが価値観としてのマイノリティにしか関心を持たない間に、日本全体で違法な搾取や奴隷的拘束が蔓延し、そこに市民の大多数が巻き込まれた。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月17日
リベラルは彼らを「マジョリティ」と誤ってラベリングすることで、日本全体を覆う人権侵害の状況に耳を傾けることを怠った。
ともあれ、マイノリティのアイデンティティ問題にのみ関心を向け、もっと広範で深刻な人権問題に気づかなかったリベラルを、日本国民が支持するはずがない。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月17日
リベラルが人権を忘れて多様性パラダイムに乗っかることで、みずからをマイノリティの立場に追いやり、安倍政権の台頭を許した。
「本来の伝統的な日本が、サヨク=反日勢力によって搾取され抑圧されている」。これが、日本会議が流し続けている世界観だ。その荒唐無稽さにも関わらず、過半数の日本人が受容しているのは、それが「私たちは貧しくなった」という生活実感という「問い」に対する、一つの「答え」だからなのだろう。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2016年11月5日
安倍政権はそれを利用して、「リベラル・野党は海外の反日勢力の手先だ」というプロパガンダを流した。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月17日
そんな馬鹿げたデマを信じる方もどうかと思うけど、そのデマがここまで広く信じられるには、その説明が一定の説得力を持つ背景があったはずだ。
日本に広く浸透し、毎年数万人の生命を奪う労働問題には目もくれず、在日外国人や沖縄、性的マイノリティの権利だけを主張するリベラルは、自分たちに敵対する勢力だ。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月17日
そう誤解されてもやむを得ない状況を、リベラル自身が作ってきた。
それはリベラルが人権という価値観を捨てた必然的帰結だろう。
差別を「マジョリティがマイノリティに対して行うもの」と定義することの問題点は、権力構造が隠蔽されるということにあふ。権力者は現実的には、常に少数者だから。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月20日
たとえば、安倍政権中枢が言動で「お前たち臣民は俺たちと同じ人間ではない」と言っているのに、その本質が差別だと気づけない。
でも、日本のリベラルの中の声が大きな人たちは、安倍政権本体ではなくて、「マジョリティに対する闘争」を仕掛けてしまうでしょ。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月20日
マジョリティだって、いま気がついてなかったとしても、安倍政権にすでに苦しめられているか、将来的には。
「自業自得」と言って嗤ったり罵ったりしてる場合かな?
野党もリベラルも、広く市民に訴える内容や政策が根本からズレてると思う。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月9日
今、広く支持を集め、さらに自民党支持者を切り崩していくなら、
①消費税減税
②安倍政権による移民政策反対
この2つの政策を明確に主軸にするべきだ。
リベラルは庶民の立場から社会問題を語るべき
単純に言って、「お前たちのせいで俺たちの日本がめちゃくちゃになった」という意識を持ったまま選挙運動をして、私たちが支持されるわけはないよね。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月19日
そういうところが嫌われてる、というのは確実にある。
まずリベラルは、潜在的な選民意識を捨てることから始めようよ。
私たちは、無党派層や自民党支持層も含めて、一人ひとりの人権が守られ、生活が良くなっていくための政策を提言できていましたか?
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月19日
みんなが今より幸せになっていく、そんな日本のあり方を提案できていますか?
明るい未来を実現するために、議論を積み重ねてきましたか?
無党派層のせいで安倍政権がここまでのさばってきた、という意識のままでは、野党が勝つことはできない。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月19日
まず私たちが支持されていない、それが大前提だ。
なぜ野党あるいはリベラル市民は、有権者の大多数に支持される政策を考え、伝えることができなかったのか、と問題意識を転換する必要がある。
なんで僕がリベラルという立ち位置からリベラル批判をするのか。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月19日
決まってるやん。安倍政権を打ち倒して、もっと人が生きやすい社会を創りたいからだよ。
そのために、リベラルがもっと強くなってほしい。そのために僕は情報や社会分析も提供しているし、必要とあれば運動の先陣も切っている。
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リベラルネット戦略宣言 - リベラルネット戦略について簡単に解説するまとめ記事
リベラルネット戦略とは?
一言で言えば、インターネットに積極的にコンテンツを投稿・拡散することによって、リベラルの普遍的な価値観である自由主義、平和主義、平等主義を普及させ、かつネトウヨのデマやヘイトに対抗するための運動のこと、特にブログや動画を活用して、政治に関心のないノンポリ層に広くリーチさせていくことを目指す。
インターネットの普及と保守反動とその対抗策
トランプ政権や安倍政権の台頭が表すように、現代は反動保守の時代である。アメリカではオルタナ右翼、日本ではネット右翼によるインターネットを利用した組織的なデマ拡散やリベラル派への攻撃によって、リベラリズムが窮地に陥っている。
インターネットの活用に積極的だった保守派に対して、リベラル派はテレビや新聞などのオールドメディアで優勢だったためにインターネットへの進出が遅れていた。そのため、インターネットが普及し、人々の情報収集の手段がネットにますますシフトするにつれて、リベラルの影響力は弱まっていった。その結論が反動保守という現象である。
リベラルネット戦略は、ネトウヨのデマに対抗しつつ、リベラルの価値観を含んだコンテンツを拡散することが目的である。つまり、「リベラルコンテンツ」を拡散することで、リベラル派への誤解を払拭し、リベラリズムへの理解を広める戦略である。特に政治に関心の少ない層にリーチすることを目指す。
リベラルネット戦略の4つの軸
- リベラルサイト運営
- リベラル動画
- リベラルツイート
- リベラル編集活動
リベラルサイト運営
リベラル派が積極的にブログを公開し、自身の価値観を広めることでリベラルの価値観の普及とネトウヨによるデマに対抗する。 特にリベラルインフルエンサーが自身の言論を展開するリベラルブロガーと娯楽要素の強いリベラルまとめブログの2つの手法が考えられる
リベラルブロガー
特定の時事問題に対してリベラルの立場から言論を展開するブログを運営する。
重要な視点はSEOであり、Google検索を経由して多くの人にリベラルの考えを伝えることを目指す。 例えば、「改憲」と検索したときに、検索上位に自民党の改憲案の危険性について指摘したブログがヒットすることを狙う。
現状政治系・歴史系のキーワードの多くでは産経新聞などのネトウヨ系の記事が検索上位に出ることが多く、その内容の多くはデマを含み、右に偏っているため問題がある。これに対してリベラルはさまざまな話題について積極的に記事を執筆して検索上位を狙う。
また、同時にリベラルブログ内ではリベラル本のアフィリエイトリンクを貼り、ブログの収益化も目指すべきである。
リベラルブログを開設するプラットフォームととしてはSEOに強い「はてなブログ」「Medium」「Note」などのプラットフォームを活用したり、WordPressを使用することが考えられる。
特にNoteは文章そのものに値段をつけて販売することもできるため有料販売のできる価値のある情報をお持ちの方は活用を検討すべきである。
長い文章を書くことが得意な方はこの形で協力していただればありがたい。
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リベラルブロガー向けのプラットフォーム
すでにリベラルブロガーとして活躍していただいている方の紹介もここで行う。リベラルブログを始める参考にしていただきたい。
リベラルまとめブログ
5chまとめやTwitterまとめブログをリベラルが運営する。
例えば、アニメやゲームといった娯楽を扱ったコンテンツを中心に扱うが、その中にリベラルのミームを混ぜ込むまとめサイトを運営する。
ジブリのアニメや「この世界の片隅に」のような反戦をテーマにした作品を使うなどの戦略が考えられる。
例としてアニメブログを挙げたが、テーマは運営者の好きなコンテンツであれば何であっても構わない。それこそ釣りやキャンプといったアウトドアやその他のおもしろネタでもなんでも構わない。
現状まとめブログの大半はネトウヨが運営しており、政治に無関心な層がネトウヨに感染する温床になっている。
特に「オレ的ゲーム速報@刃」「はちま寄稿」「ハムスター速報」「痛いニュース」「netgeek」などが危険で、娯楽記事の中にこっそりとネトウヨ記事が混入されており、まるでサブリミナルのようである。
「オレ的ゲーム速報@刃」や「はちま寄稿」はゲームやアニメの話題を、「ハムスター速報」や「痛いニュース」はおもしろネタを扱い、「netgeek」は動物記事などで釣ってネトウヨのミームを拡散している。
リベラル派は同じような戦略でリベラルの価値観を拡散し、同時にネトウヨのデマ潰しを行うべきである。
5chまとめブログで一般的なのは「ライブドアブログ」で現状「ハンJ速報」や「ネット右翼の研究」などのリベラルまとめブログがすでに開設されている。
「ライブドアブログ」のほかにはWordPressを使用した運営が考えられる。
まとめブログは運営に成功すれば多額の広告収入が期待できる。
例えば「オレ的ゲーム速報@刃」は月に700万円の広告収入があるとされる。
リベラルまとめサイトのポイント
リベラル動画
リベラルの価値観を動画でわかりやすく伝えることを目指す
YouTubeではすでにKAZUYAやDHCテレビなどのネトウヨチャンネルが数十万のチャンネル登録者数を獲得しており、この分野では後塵を拝している。これらのネトウヨ番組では毎回リベラル派へのデマ攻撃が展開されており、歴史や政治の知識の欠ける若年層への悪影響が懸念される。
特に政治とは関係ない動画を視聴していても、「あなたへのおすすめ」機能によってネトウヨ動画が表示されることがあり、ノンポリ層のネトウヨ感染の温床になっている。リベラル派はこの問題に直ちに取り組むべきである。
リベラル動画のスタイルとしては「リベラルYouTuber」と「リベラルVTuber」「リベラル情報番組」の3つの形態が考えられる。
リベラルYouTuber
いわばKAZUYAのリベラル版を目指す。
すでに実名顔出しでリベラル派として活動している人に向いている。
特にリベラルのインフルエンサーとしてすでに活躍していただいている方は、ぜひYouTubeのチャンネルを開設すべきである。
多額の広告収入が期待できるので、活動資金を得るのに役に立つだろう。
この記事を見ている方の知り合いにリベラルの有名人がいる場合はぜひYouTubeを始めることを提案してほしい。
リベラルVTuber
バーチャルYouTuberを使用してリベラルコンテンツを作成
詳しくはこちらを参考に
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- 作者: にゃるら
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- メディア: ムック
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リベラル情報番組
顔出しもしたくないし、VTuberを作るのも難しいという方はこちらが推奨する。
要はよくバカにされる文字ばかり出てくるネトウヨの下品な紙芝居動画の似たようなものを作れば良い。
時事問題についてリベラルの立場からの意見を紙芝居のような動画にして投稿する
単純なので大量生産が可能であるが、差別化が難しくチャンネル登録者が増えにくい欠点がある。
広告単価も低いとされる。
リベラル動画の作り方
動画は適当に作ったものを無編集で投稿してもダメでしっかりと編集してから公開する必要がある。
動画作成のためのソフトを紹介する。Windowsであれば、AviUtlが無料で高性能であるため推奨
より高品質な動画を作成する場合は有料であるがAdobe Premiere Proが推奨できる。こちらはWindows・Macの両方で使うことができる。
Windows
- AviUtl -(無料)
- Adobe Premiere Pro -(有料)
Mac
- 作者: オンサイト
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- メディア: 大型本
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プロが教える! Final Cut Pro X デジタル映像 編集講座
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iPhoneで撮影・編集・投稿 YouTube動画編集 養成講座
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プロが教える! Premiere Pro デジタル映像 編集講座 CC対応
- 作者: SHIN-YU,川原健太郎,鈴木成治,月足直人
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Premiere Pro スーパーリファレンス CC 2018/2017対応
- 作者: 阿部信行
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チャンネル登録・動画視聴の必要性
リベラルのYouTube活動を支援する最も簡単で効果的な方法はチャンネル登録を行い、動画を毎回視聴することである。
YouTubeではチャンネル登録者数は人気の指標であると同時に、チャンネル収益化の条件にもなっている。
特に中長期的にリベラルYouTuberが活動を続けるにはチャンネル収益化を成功させ、十分な広告収入を得ることが必要不可欠である。
リベラルツイート
ハッシュタグを利用した、一斉ツイートなどの戦略、特にマスコミが忖度して報道しないようなスキャンダルを拡散するのに有効である。
並行して行いたいのはネトウヨのデマツイートのファクトチェックで、積極的にデマ潰しを行うべきである。
リベラル編集活動
wikiなどでのネトウヨデマ潰しやリベラルまとめの作成を行う。
- NaverまとめやTogetterなどで積極的にリベラルまとめを作る
- Wikipediaやニコニコ大百科で記事を作成、また既存の記事にネトウヨのデマが書かれていないかをファクトチェックし、必要ならば修正する。
リベラルネット戦略と物理的なリベラル活動との連携
デモなどのリアルのリベラル活動は今のままでも効果的であるものの、リベラルネット戦略と組み合わせるとより効果的である。
特にデモを撮影してYouTubeに投稿する。デモの様子などをブログ記事としてまとめるなどの連携方法が考えられる。
政治に関心のない視聴者も楽しめるようなコンテンツであることが好ましい。
リベラルコンテンツのネットワーク形成
従来のリベラルのネット上での活動の問題では互いに孤立して活動していたことがある。 そこで、視聴者がクリック1つで別のサイトに移動できるように、リベラルコンテンツ同士をリンクで繋ぐのである。
例えば、直接リンクを貼るほか、相互RSSを使って、ほかのリベラルコンテンツの最新情報を別のサイトから直接取得できるようにするなどが考えられる。
このような方法についても解説を行う予定である。
ほかには積極的にTwitterやFacebookなどでリベラルコンテンツのシェア・拡散を行うことも重要である。
ネトウヨ・極左によるリベラルネット戦略への妨害に注意せよ
リベラルネット戦略に対して早速ネトウヨが注目したようだ。
また、中核派などの極左による扇動・分断工作にも警戒する必要がある。
中核派はリベラルを装い一般人の中に潜入し、運動を過激化し、暴走・自壊させることを狙う極めて危険な勢力である。
中核派のメンバーにリベラルネット戦略を妨害されないよう特に注意が必要である。
リベラルネット戦略のビジネス化
継続的な活動のためにはリベラルネット活動から収益を得ることが必要不可欠である。コンテンツの作成には想像以上の手間と時間がかかるため、金銭的な報酬がないと活動が困難になることが予想される。今まで多くのリベラルブロガーが現れては消えていった。これは収益化のノウハウが不足しており、コストに見合う収益が得らなかったためだったと考えている。
このために当サイトでは、広告収入によるブログやYouTubeの収益化のアドバイスも行う予定である。
将来的には専業リベラルブロガー、専業リベラルYouTuberの確立も目指す。
リベラルネット戦略に賛同する声
若者の現政権支持の入り口はまとめサイトやYouTubeなどの動画だという。ならば今の政治の異常さや問題点を伝える動画が多くなればそれも関心の入り口として十分に機能すると思う。動画の持つ分かりやすさと伝搬性はもっと重視すべきと感じる。小説の読み上げも興味深い試み。 https://t.co/JMCZEg7YEy
— 中林 香 (@kaokou11) 2018年8月19日
メディアが報じなければ、私たちがメディアになればいいと思います。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月20日
詳しくは #リベラルネット戦略 をご参照ください。 https://t.co/lvScoVXGSn
あとがき
この記事を書いている途中にこんな思考実験をして見た。
もし1930年代のドイツに生まれていたとしたら、その後にこの国に起こる悲劇を防ぐことができたのだろうか?
今の日本の状況は1930年代のドイツにとても似ていると思う。
長引く経済不況と国民の不満を餌に増長する極右勢力である。
当時のドイツの極右勢力はもちろんナチスであるが、そのナチスの台頭を支えたのはマスメディアを活用したプロパガンダ戦略の役割が大きい
ナチスの宣伝部長・ヨーゼフ=ゲッベルスの発行する広報誌『デア・アングリフ』や『フェルキッシャー・ベオバハター』がその代表的なものである。
これらのプロパガンダは反共とユダヤ人に対する差別が特徴であり、当時のドイツ国民を扇動する役割を果たしたのである。
現代の日本における『デア・アングリフ』や『フェルキッシャー・ベオバハター』にあたるものは何であろうか?
デマを拡散し、ヘイトを扇動するまとめサイトやYouTubeに蔓延するネトウヨ動画がそれではないだろうか?
もちろんヘイトの対象がユダヤ人ではなく、在日外国人やアイヌ、沖縄であるという違いはあるにせよである。
我々リベラルは現代日本版の『デア・アングリフ』・『フェルキッシャー・ベオバハター』に対抗しなければならない!
私はその手段がリベラルネット戦略であるべきと考える。
そして1930年代から1940年代にかけて、ドイツと日本で起きた悲劇が再び発生することを防ぐために、全力を尽くすべきである!
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