なぜリベラルは若者の支持を集められずネット上での争いに負けてきたのか?考察と打開策を探る
なぜリベラルはネット上で支持を集めることができなかったのか?
結論から言えば、リベラルがネットでの情報発信を怠り、ネトウヨのデマ拡散に対抗することができなかったからです。 特に若い世代はネットの接触時間が長く、まとめサイトやYouTubeで拡散されるネトウヨ情報に接触する機会もそれだけ多いのです。
ネット上でのリベラル派の活動はTwitterやFacebookが中心で、まとめサイトやYouTubeの動画などのストック型の情報発信が不足していました。
さりげなくGoogle検索やYouTubeで政治や社会についての情報を調べると検索上位に産経新聞や保守速報などのネトウヨ情報が表示されるため、これを鵜呑みにしてしまうことが多かったのでしょう。
まとめサイトについて知らない方向けに解説をすると、まとめサイトとは、ネットの巨大掲示板サイト5ちゃんねるの情報をスレッドごとに整理して記事にまとめるブログのことです。
有名なサイトには
- オレ的ゲーム速報@刃
- はちま起稿
- ハムスター速報
- 痛いニュース
- 保守速報
などが挙げられます。
まとめサイトの特徴として、管理人の多くがネトウヨで、記事もネトウヨ寄りの論調でまとめられることが多いことです。
驚くべきことに、現在の5chのマジョリティはそれほど保守寄りではなく、むしろ政権批判の声が主流なほどですが、まとめサイトではあたかも政権支持の声が多数であるかのような記事に加工されます。
まとめサイトには相互RSSという仕組みが導入されており、複数のまとめサイトを効率的に巡回することができます。
多くの記事をリスト形式でチェックすることができるため、まとめサイトを見るだけで暇つぶしができてしまいます。
まとめサイトと同様に重要なのはアンテナサイトの存在です。アンテナサイトはまとめサイトの新着記事を横断的に読むことができて便利なので普及しましたが、このアンテナサイトに野党叩きのデマ記事が紛れ込むことでネトウヨ情報が拡散してきた背景があります。
まとめサイトを見るのは基本的に無料です。ゲームやアニメなどの面白い話題を中心に扱い、スマートフォンを使って気軽に見ることができるので、暇つぶしにまとめサイトを見る習慣のある若者が多いです。毎日の通勤通学中の電車やバスの車内でまとめサイトを見る人もよく見かけます。
リベラルが問題視すべきなのは、このまとめサイトで立憲民主党のようなリベラル政党のデマが頻繁に拡散されることです。
まとめサイトはアニメやゲームなど娯楽中心の内容ですが、記事のタイトルを眺めてみると一定割合で、野党・リベラル叩きの記事が混じっていることに気づくはずです。
このように「野党やリベラル勢力が中国や北朝鮮のスパイである」や「リベラルは傲慢なインテリで大衆を見下している」とかのデマがまとめサイト経由で拡散され、若者世代に浸透しています。
結果として、「反日勢力の手先である野党よりマシ」ということで若者の自民党支持率は上がり、リベラル政党の支持が皆無に近い状態になってしまったのです。
このまとめサイト群の運営には自民党やその関係者が直接関係しているのでは疑う声もあります。
自民党は初期の段階でインターネットを使用した広報活動に注目して、J-NSC(自民党ネットサポーターズクラブ)を組織するなどの積極的なネット広報活動に注力してきました。
自民党とまとめサイトの関係を直接示す証拠は見つかっていませんが、実際にまとめサイトを観察していると、驚くほど自民党と足並みが揃っていることに気づくはずです。
リベラルはこのようなまとめサイトの脅威にどのように対抗すべきなのでしょうか?
1つの答えは、リベラルが自ら積極的にまとめサイトの運営に関わることです。
ネトウヨのデマに対抗するには、ネトウヨ以上の情報発信力を獲得することが必要です。デマに対抗するためには、デマを流される前に真実を伝えることがもっとも効果的でしょう。事実認識がまっさらな状態にデマを植え付けるのは容易ですが、前提知識があると矛盾に気がついてしまうため、デマの拡散に歯止めをかけることができるため効果的です。
リベラルは政治・社会、経済問題に前向きに取り組んでおり、決して北朝鮮や中国の手先などではないことをインターネットを介してアピールすべきです。
インターネットでは、リベラルは在日外国人や女性など分かりやすい被差別属性を持った人たちの権利擁護ばかりに熱心で、マジョリティである日本人男性の権利問題がおろそかになっていたという認識が広まっています。失われた20年の中で、賃金は右肩下がりになり、非正規雇用の割合は増加し、ブラック労働が蔓延しました。このような社会状況の中で従来日本社会の中で強者とされてきたマジョリティの日本人男性も苦しんでいました。これに対してリベラルはブラック企業の問題を訴えるなどの一定の取り組みを行ってきましたが、十分ではないと考えられています。
これは自民党支持率が男性で非常に高いことやネトウヨの大半が中高年男性であることと関係があると見て差し支えないでしょう。これに対しては、ブラック企業や非正規雇用、低賃金などの労働問題や所得再分配政策を積極的にアピールすることで打開可能だと考えています。
この点に関しては別の記事で詳しく論じさせていただきます。
また、まとめサイトの運営が軌道に乗れば少なからぬ広告収入を得ることもできます。従来のリベラルの運動の問題点としてはビジネスの観点が欠如していたことです。一方のネトウヨ勢力はまとめサイトやYouTubeチャンネル、ネトウヨ本の出版を通じて着実に資金力を蓄えていきました。リベラルも同じ手段で対抗すべきです。
短期的な目標としてはリベラル向けの情報サイトとして収益化を実現すること、中長期的な目標としては一般層にリーチして、検索上位に表示されることを目指すべきです。
この記事は(@ishtarist)さんの一連のツイートを参考に書かせていただきました。
(@ishtarist)さんの一連のツイート集
安倍政権の長期政権化とネット戦略の奏功
安倍政権が長期継続してきた大きな要因として、自民党側のネット戦略の成功と、リベラル側の戦略失敗があります。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月24日
前回の衆院選、若い世代の自民党支持率が非常に上がってます。これは明らかに、まとめサイト、動画サイトによる若い世代のライトネトウヨ化が原因。#リベラルネット戦略 pic.twitter.com/Hrc4ZGnhCZ
それに対して、リベラル側はどのように戦略的失敗をしてきたのか。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月24日
僕自身の反省もこめて言いますが、TwitterやFB、MLでお互いに情報を流しあって互いに共感してただけ。
ネット戦略と言っても、バナーを作ったりハッシュタグを作ったりして内輪で盛り上がってたに過ぎない。#リベラルネット戦略
リベラルが狭い拠点で互いに慰めあってマスコミの報道偏向を嘆いている間に、向こう側にYoutubeやニコ動などの動画サイト、まとめサイト群という最重要拠点を占拠されたままにし、wikipediaに侵食する歴史修正・フェイクニュースも放置していた訳です。#リベラルネット戦略
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月24日
リベラルが狭い拠点で互いに慰めあってマスコミの報道偏向を嘆いている間に、向こう側にYoutubeやニコ動などの動画サイト、まとめサイト群という最重要拠点を占拠されたままにし、wikipediaに侵食する歴史修正・フェイクニュースも放置していた訳です。#リベラルネット戦略
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月24日
動画サイトなどのストック型の情報は、発信すればするほど蓄積されていく。相互にリンクも貼られやすいし、時間が経つにつれてアクセスも増え続ける。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月24日
それに対してTwitterなどのフロー型の情報は、そのときワーッと盛り上がるけど全然蓄積されないから、後から、外部から、アクセスされることがない。
ネトウヨのデマがまとめサイト経由で拡散されてきた
安倍政権がどうしてここまで支持率が高いのか、情報経路という側面から再検討してみたけど、やはりテレビや新聞などが首根っこを抑えられていることに加え、まとめサイトなどのネット戦略と、大量の嫌中嫌韓本が強固なネトウヨ層を創り出したことによる底上げ効果が大きいんだろうなあ。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月16日
大賛成です!
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月16日
あと、まとめサイトや、wikipediaの修正なんかも必要ですね。#リベラルネット戦略 https://t.co/2jqI0ZWP3B
昨日からヤケにネトウヨに絡まれると思ったら、まとめサイトにだいぶ転載されてるんだねー。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月9日
ネトウヨたちに自衛隊600人しか動いてなかったって宣伝してくれてご苦労さんwww
まとめサイトとか読んでればわかると思うけど、「安倍首相が他よりマシそう」ってのは野党が頼りないって意味じゃなくてさ。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年6月12日
「特定アジアが日本を貶め攻撃している状況で、それに対抗しようとしてるだけ安倍ちゃんの方が、特亜の手先である野党よりマシ」って意味やからな。
生易しい話ちゃうで。
まとめサイトがどれぐらい影響力が強いのか、ぜんぜんリベラルに知られていないのが本当に悔しい。ずっと自民党支持者が相対的に少なかった20代30代で、ここ数年完全に逆転現象が起きたのは、まとめサイトの影響が主要因ですよ。みんな通学時間とかにチラ見している。そしてネトウヨ的世界観が浸透
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年5月11日
ちょっとこのこの認識不足はリベラルとして非常にマズイので指摘しておきます。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年5月11日
いま、2ちゃんねるの影響力は、おそらく過去最大ですよ。というのは、2ちゃんねるを恣意的にまとめた各種まとめサイトが、20代を中心に猛威を振るっているからです。その中の一つが、首相も引用した保守速報です。 https://t.co/d8cyCdEgRu
いま森友学園問題に関して、2chの安倍批判はすごいですよ。逆にまとめサイトのお里が知れる。 https://t.co/m5eOdWApa8
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年3月2日
話が出れば出るほど、安倍晋三本人の積極的関与が極めて濃厚になってきているのに、何を見たらそんな話になるんだろう笑 あ、まとめサイトかwww https://t.co/YvxxBNHlnQ
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年2月28日
ちなみに、マスコミ以外のメディア戦略は麻生が絡んでる、と僕は見てる。主にネット・アニメ・ゲームなど、ドワンゴ=カドカワ系ね。で、まとめサイトのいくつかも、その戦略の一つだろう。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2016年7月15日
だとすると、保守速報を見てれば麻生サイドの意向はわかるはず。
ここ数年で若い人の自民党支持が急に伸びたのだとすると、これはスマートフォンの普及との相関関係が高いはずです。どういうイデオロギーが、どういうルートで流れて行ったのか、それを考えないといけない。たぶん重要なのは2ちゃんまとめサイトとニコ動。@harunosippo
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2016年7月6日
それは、まとめサイトの影響がいちばん大きいとは思う。 https://t.co/SrttdENgb7
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月16日
でも正直、質問があまりに雑いよね。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月16日
SNSの他にも、動画サイトやまとめサイトなどの影響も大きいし、そのどれが効いてるのかこれじゃわからない。本当にSNSのせいなのかどうか。 https://t.co/txFkPKYrFz
特にまとめサイトの影響は絶大ですね。 https://t.co/SsysIx4TdG
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年10月22日
逆にいえば、若者向けのスマホユーザーに特化した情報戦略を、野党やリベラルだけが等閑視してきたわけですよ。それがこの体たらく。いまだにまともなリベラル系まとめサイトって、ほとんどないし。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年5月11日
野党がどのように法案に反対し批判しても、「反対のために反対している」という解釈がメディアやまとめサイトで流布される。そうすれば、なぜかその政策の中身を問わず、国民に容認されるという理不尽な状況が続いている。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2016年12月4日
まとめサイトにやら個人ブログに乗っかったと片山さつきが批判されてるけど、それはちょっと違う。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2016年8月21日
のいほい氏が暴露するように、ブログを書いたKAZUYAってのは日本会議お抱えだ。また保守速報その他のまとめサイトのいくつかはおそらく自民党が間接的に運営してる。炎上もネトサポの所業だ。
ニュースや情報収集というより、まとめサイトとかでいろいろ面白い記事を読んでるうちに、ぜんっぜん関係ない記事からも「民主党はダメだった」とか「中国怖い」とかいうイデオロギーが、会話形式で自然に刷り込まれてしまうのよ。 https://t.co/SbTOsQPVPn
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2016年7月6日
安倍の「店頭」発言に対する批判について、ネトウヨ民たちは「熊本の被災者がワガママにも政府にたかっている」と罵倒している。嘘だと思うならネトウヨ系まとめサイトとか見ればいい。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2016年4月18日
たぶん政権側も、被災者に対してそういう認識なのだろう。国民のくせに偉そうに政府に文句ばかりつけやがってと。
これなあ、ごく単純に、自民党のネットサポーターズが2ちゃんねるとまとめサイトを主戦場にしてるので、出入りしてる人が感化されやすいというのが一番大きい気がする。 https://t.co/qIUzTrLYXU
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2016年6月15日
昨日も中の人と話したし、去年も勉強会的な場で別の中の人に話しましたけど、コミンテルン陰謀論とか全然わかってないですよ。ぶったまげてました。 https://t.co/8lEFYYEcpk
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月17日
ネトウヨあるいは「中立」と思われる人から、「そんな認識だからパヨクは」みたいなリプライがたくさん来る。どういう意味なのかよく聞いてないけど、前に同じことを言われた人は、「民主党時代がひどかった」とか言われた。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月25日
どうひどかったのか訊いたら、菅直人のせいで原発が爆発したと言われたw
日本共産党は、世間のイメージと自分たちのPRの仕方と実態が全部めちゃめちゃにズレてる。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年10月25日
世間・・・ 反日暴力革命政党、中国共産党の手先。
自己PR・・・戦争反対、憲法9条を守れ
実態・・・経済政策にめちゃ強い民主主義保守政党、中国共産党と敵対してきた。意外と国粋主義的。
一番大切なのは、日本共産党は中国共産党の手先であるという、あまり語られないだけに根深く信じられているデマですね。 https://t.co/MOvlX9lecX
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月23日
日本共産党は、世間一般に、特に若い世代に「反日暴力革命政党」「中国共産党の手先」だと思われてることを知っておいたほうがいい。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年10月25日
馬鹿げた話でしょ?ほんと馬鹿げてると思うよ。まったく事実に反している。でも、そう思われてるということを知らないと、対策のしようすらない。
あー、某都知事候補がこんな感じだったけど、日本共産党は中国共産党の出先で日本を転覆しようとしているという世界観が蔓延してるのよなあ。 https://t.co/zxkG3gMdvQ
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月16日
確かにさ、民主党政権時にひどい政策あったよ。消費税増税とか、金融円滑化法とか。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年7月25日
しかし、原発爆発は完全なデマw そういうデタラメなこじつけがすごい多くて、民主党はひどい、あるいは反日だという認識が作られている。
その妄想がどういう情報ネットワークで構築されたかを問題にしてる訳ですよw
ネトウヨの妄想→民主党政権時より日本は回復
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年6月18日
現実→実質賃金5年連続マイナス#今こそ安倍政権の悪行を思い出そう https://t.co/sHz1AntIwT https://t.co/uw6kzCJL89
いま政権支持層からも、安倍の移民政策に対する疑念・反対の声が多数聞こえてくる。その一方で、なぜリベラルが反対しないのか訝しむ声もある。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月9日
で、「リベラルが移民政策に反対しないのは、彼らが特定アジアに日本を乗っ取らせたいからだ」という陰謀論が撒き散らされている。
どっちもどっち論に引き込まれないためには?
まず根本的に、日本人は社会問題を構造的に考えるのが非常に苦手。問題が発生すれば、「ルールを破る誰かのせいだ」と考える。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月3日
日本経済が衰退するとき、「社会の脚を引っ張る人間のせいで俺たちが苦労している」という被害者思考に誘導される素地があったのでは。
だから日本ではイジメが横行するし、冷笑系無党派層が幅を効かせる。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月3日
イジメは「空気を読まない子にも責任がある」。冷笑系は「ネトウヨもやりすぎだけど、パヨクもちょっとね。どっちもどっち」。
他人と同じであれば、何も問題は起きないし責任を取らされることはないという誤った信念で行動する。
脱ネトウヨ体験読んでたけど、より根深いのは「どっちもどっち論」だと感じる。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月7日
これは、ネトウヨやサヨクに対する何かしらの判断が前提にあるのだろうか。
それとも、単に主体的に行動することによる<共同体>からのレッテル貼りを回避したいというメンタリティだろうか。
そのあたりの情報に触れていたらわかります。彼らの世界観では、日本は中国や韓国、コミンテルンら反日勢力に脅かされていて、サヨクや野党やマスコミはその手先として日本を支配している。安倍ちゃんだけが、彼らから日本を取り戻そうとしている」と信じてます。マジで。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年11月7日
ごく単純に言って、ここ数年は、「サヨク」とレッテルを貼られるリスクの方が高かった印象はある。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月7日
ちょっと違うけど、クラスの中にイジメる側とイジメられる側がいて、イジメられる側につく人が少ないのと、構造的には同型の問題かもしれない。
ああそうか、人がネトウヨになるのは、今度は自分が排除する側に回りたいからか。無条件で所属できる集団=日本人に。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2017年10月21日
その背後には、おそらく排除されてきた過去、排除を怖れてきた経験がある。イジメられるのが怖いからイジメに走るように。
政権周辺とか、日本は「和を尊ぶ社会だ」と言うけど、それは事実と違うよ。他者に排除されることを恐れて、表面上自らも他人も互いに同質化しようとする社会だよ。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月12日
マイノリティ擁護を重視するあまりに一般市民の問題を無視してきた
ともあれ、マイノリティのアイデンティティ問題にのみ関心を向け、もっと広範で深刻な人権問題に気づかなかったリベラルを、日本国民が支持するはずがない。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月17日
リベラルが人権を忘れて多様性パラダイムに乗っかることで、みずからをマイノリティの立場に追いやり、安倍政権の台頭を許した。
日本に広く浸透し、毎年数万人の生命を奪う労働問題には目もくれず、在日外国人や沖縄、性的マイノリティの権利だけを主張するリベラルは、自分たちに敵対する勢力だ。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月17日
そう誤解されてもやむを得ない状況を、リベラル自身が作ってきた。
それはリベラルが人権という価値観を捨てた必然的帰結だろう。
多様性とかマイノリティとかいう概念には扱えない人権問題の方が多いの。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月16日
慰安婦問題を含めた性暴力もそう、ブラック企業問題もそう。外国人技能実習制度のような外国人労働者問題も。
個人の意思に反して拘束されたり、賃金が違法に払われず困窮するのは、価値観以前の、より深刻な問題だから。
どうやらリベラルクラスタのうちの一定の人が、しかも相当に影響力を持っているインテリ層が、マイノリティによるマジョリティに対する攻撃は定義上差別ではありえないと考えているらしいけど。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月23日
そう考えている限り、本質的な差別のいくつかには気がつけない。たとえば、自分たちの中の大衆差別など。
なぜリベラルの多くは、00年代に加速的に浸透する経済のブラック化に関心を向けなかったのか?
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月17日
僕は単に、マジョリティ/マイノリティ、同質性/多様性というリベラルのパラダイムが、現実社会を説明し、現実に起こっている社会問題を認識するためには、全く役に立たなかっただけだと思う。
リベラルが価値観としてのマイノリティにしか関心を持たない間に、日本全体で違法な搾取や奴隷的拘束が蔓延し、そこに市民の大多数が巻き込まれた。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月17日
リベラルは彼らを「マジョリティ」と誤ってラベリングすることで、日本全体を覆う人権侵害の状況に耳を傾けることを怠った。
ともあれ、マイノリティのアイデンティティ問題にのみ関心を向け、もっと広範で深刻な人権問題に気づかなかったリベラルを、日本国民が支持するはずがない。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月17日
リベラルが人権を忘れて多様性パラダイムに乗っかることで、みずからをマイノリティの立場に追いやり、安倍政権の台頭を許した。
「本来の伝統的な日本が、サヨク=反日勢力によって搾取され抑圧されている」。これが、日本会議が流し続けている世界観だ。その荒唐無稽さにも関わらず、過半数の日本人が受容しているのは、それが「私たちは貧しくなった」という生活実感という「問い」に対する、一つの「答え」だからなのだろう。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2016年11月5日
安倍政権はそれを利用して、「リベラル・野党は海外の反日勢力の手先だ」というプロパガンダを流した。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月17日
そんな馬鹿げたデマを信じる方もどうかと思うけど、そのデマがここまで広く信じられるには、その説明が一定の説得力を持つ背景があったはずだ。
日本に広く浸透し、毎年数万人の生命を奪う労働問題には目もくれず、在日外国人や沖縄、性的マイノリティの権利だけを主張するリベラルは、自分たちに敵対する勢力だ。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月17日
そう誤解されてもやむを得ない状況を、リベラル自身が作ってきた。
それはリベラルが人権という価値観を捨てた必然的帰結だろう。
差別を「マジョリティがマイノリティに対して行うもの」と定義することの問題点は、権力構造が隠蔽されるということにあふ。権力者は現実的には、常に少数者だから。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月20日
たとえば、安倍政権中枢が言動で「お前たち臣民は俺たちと同じ人間ではない」と言っているのに、その本質が差別だと気づけない。
でも、日本のリベラルの中の声が大きな人たちは、安倍政権本体ではなくて、「マジョリティに対する闘争」を仕掛けてしまうでしょ。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月20日
マジョリティだって、いま気がついてなかったとしても、安倍政権にすでに苦しめられているか、将来的には。
「自業自得」と言って嗤ったり罵ったりしてる場合かな?
野党もリベラルも、広く市民に訴える内容や政策が根本からズレてると思う。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月9日
今、広く支持を集め、さらに自民党支持者を切り崩していくなら、
①消費税減税
②安倍政権による移民政策反対
この2つの政策を明確に主軸にするべきだ。
リベラルは庶民の立場から社会問題を語るべき
単純に言って、「お前たちのせいで俺たちの日本がめちゃくちゃになった」という意識を持ったまま選挙運動をして、私たちが支持されるわけはないよね。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月19日
そういうところが嫌われてる、というのは確実にある。
まずリベラルは、潜在的な選民意識を捨てることから始めようよ。
私たちは、無党派層や自民党支持層も含めて、一人ひとりの人権が守られ、生活が良くなっていくための政策を提言できていましたか?
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月19日
みんなが今より幸せになっていく、そんな日本のあり方を提案できていますか?
明るい未来を実現するために、議論を積み重ねてきましたか?
無党派層のせいで安倍政権がここまでのさばってきた、という意識のままでは、野党が勝つことはできない。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月19日
まず私たちが支持されていない、それが大前提だ。
なぜ野党あるいはリベラル市民は、有権者の大多数に支持される政策を考え、伝えることができなかったのか、と問題意識を転換する必要がある。
なんで僕がリベラルという立ち位置からリベラル批判をするのか。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年8月19日
決まってるやん。安倍政権を打ち倒して、もっと人が生きやすい社会を創りたいからだよ。
そのために、リベラルがもっと強くなってほしい。そのために僕は情報や社会分析も提供しているし、必要とあれば運動の先陣も切っている。
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